エアコンの歴史

私たちの生活に欠かせない家電の一つとしてエアコンがあげられます。
暑い夏の日は涼しく、寒い冬の日は暖かくしてくれる生活必需品の家電です。

そんなエアコンですが作られた歴史はご存じでしょうか?
通常に生活をしているとあまり意識したことはないエアコンの歴史。

明日使える豆知識としてぜひ知っておきませんか?

●こんな人に読んでほしい記事です
・エアコンの歴史を知りたい方
・エアコンの定義を知りたい方

エアコンとクーラーは厳密には違う?

歴史を紐解く前に「エアコンとクーラー」の違いはご存じでしょうか?
一般的にはどちらの用語も同義語として扱われているため、「同じ意味なのでは?」と思っている人も多いです。

しかし現美々津には違いがあります。簡単にお伝えするとエアコンは冷房・暖房どちらも対応しています。一方クーラーは冷房しか対応をしていません。

歴史的には先にクーラーができ、その後エアコンが発明されています。
エアコンが出来たのは1960年の高度経済成長期です。

それまではクーラー機能しかついて以下なったため、今でもエアコンのことをクーラーと呼ぶ人は多くいます。

クーラーの歴史

クーラーの前身となる「空気調和機」の商業利用が始まるのは、扇風機の販売が始まって約10年後のことです。

クーラーの歴史を語るうえで外せないのがこちらの2人です。

・ベンジャミン・フランクリン
・ジョン・ハドリー

この二人はクーラーの基本原理の一つを見つけることを成功しました。
1758年蒸発の原理(蒸発熱)を用いて物体を急速に冷却する実験を行います。

そこでアルコールといった揮発性の高い液体の蒸発を試し、
エーテルを使うと物体を氷点下にまで冷却できることを発見したのです。

この実験のポイントはクーラーの原理である「空気を冷やす」ことを発見したのではなく「物体を冷却する」ことを発見したことです。

物体を冷却できることに気づいた二人は「この実験により、暖かい夏の日に人間を凍死させられる可能性があることがわかった」と結論付けました。

この段階では空気を冷やすということはまだ発見されていませんでした。

空気を冷やすということを発見したのは1820年イギリスの化学者・物理学者であるマイケル・ファラデーの実験でした。

ファラデーは電磁気学、電気化学の分野で多大な実績を残し世界的に有名な科学者であるため、知っている方も多いのではないでしょうか?

ファラデーは圧縮により液化したアンモニアを気化すると、周囲の空気を冷却できるということを発見しました。

クーラーにつながる発明をしたのはアメリカの技術者・発明家のウィリス・ハヴィランド・キャリアです。
1902年彼のところに「湿度調整」の仕事が印刷会社から舞い込んできました。

その印刷会社は室内の湿度により紙の伸び縮みが発生して印刷が上手くいかず悩んでいました。
キャリアの「電気式エア・コンデショナー」は、温度だけでなく湿度の制御も可能。温度と湿度を低く保つことで、紙の状態を一定になり、インクの付きもよくなりました。

この技術をさらに改良と実験を行い、世界初の噴霧式空調装置(水を加熱したり冷却したりすることで加湿と除湿ができる)が完成しました。

その後1906年アメリカのスチュアート・W・クラマーが湿気を追加する方法を模索して、過失と換気を組み合わせて工場の湿度を制御し最適な数値にすることに成功。その後特許出願の際に「エア・コンデショニング」という言葉を使いこれがエアコンの語源といわれています。

身近な物の歴史を調べてみませんか?

エアコンは私たちの生活に密着しており、なくてはならないものです。そういったものはエアコン以外にも数多く存在します。

身近にある家電の歴史を調べると知識が蓄えられ人生が豊かになるので興味があったらぜひ調べてみてはいかがでしょうか?

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