初心者必見!エアコン購入時に確認すべきポイント5選

近年、気候変動の影響で夏はより暑く、冬はより寒くなってきています。そんな中で、快適な生活には欠かせないのがエアコン。

でも、「いざ購入しようと思っても、どんなポイントに気をつければいいの?」と悩む方も多いはずです。

実際、エアコンは家電製品の中でも特に長く使用する製品なので、慎重に選ぶ必要があります。今回は、エアコン選びで失敗しないための重要なポイントを5つ、詳しくご紹介します。

1.適切な電力量を知ろう

部屋の広さで決まる電力量

エアコン選びで最も重要なのが、部屋の広さに合わせた電力量です。必要以上に大きな能力のエアコンを選ぶと電気代が無駄になり、逆に小さすぎると冷暖房の効きが悪くなります。

一般的な目安として、6畳なら2.2kW、8畳なら2.5kW、10畳なら2.8kW、12畳なら3.6kW、14畳なら4.0kWが適しています。しかし、これはあくまでも標準的な条件での目安です。実際の選択では、部屋の状況によって上下に調整する必要があります。

例えば、日当たりの良い南向きの部屋では、表示されている目安より一段階上の能力を選ぶことをおすすめします。反対に、北向きの部屋や日当たりの悪い部屋では、標準的な能力で十分な場合もあります。

天井の高さと間取りの影響

一般的な部屋の天井の高さは2.4m程度ですが、マンションによっては2.7mや3mの高さがあります。天井が高い場合、空調する空間の容積が大きくなるため、標準的な広さの目安よりも一つ上の能力のものを選ぶ必要があります。

また、リビングと和室など、つながった空間がある場合は、その分の面積も考慮に入れる必要があります。引き戸を開けて使用する機会が多い場合は、両方の部屋の面積を合計して考えましょう。

2.省エネ性能をチェック

省エネラベルの詳しい見方

エアコンには省エネ性能を示す統一省エネラベルが付いています。星の数は5つまでで、多いほど省エネ性能が高いことを示します。最新モデルでは、5つ星や4つ星のものが主流となっています。

このラベルには、年間の目安電気料金も表示されています。この金額は、一般的な使用条件での目安であり、実際の使用状況や電力会社との契約内容によって変動します。ただし、機種間の比較には非常に有効な指標となります。

APF値の重要性

APF(通年エネルギー消費効率)値は、エアコンの省エネ性能を示す重要な指標です。この数値は、1年間の暖房・冷房の能力を、その間に消費する電力量で割って算出されます。つまり、APF値が高いほど、少ない電力で効率的に冷暖房できることを意味します。

現在販売されている主要メーカーの標準的な機種では、APF値が6.0以上あります。高性能な機種では7.0を超えるものもあり、これらを選ぶことで長期的な電気代の節約につながります。例えば、APF値が6.0の機種と7.0の機種では、年間の電気代に数千円から1万円程度の差が出る可能性があります。

3.機能面での選び方

基本機能の重要性

現代のエアコンには様々な機能が搭載されていますが、基本的に必要な機能は以下のようなものです。

温度調節機能はもちろんですが、風向きの自動調整機能は体に直接冷風があたることを防ぎ、快適な空調を実現します。また、タイマー機能は電気代の節約や快適な目覚めのために重要です。

最近では、人の位置や活動量を検知して自動で風向きや温度を調整する機能も一般的になってきています。これにより、より効率的で快適な空調が可能になります。

フィルターの自動清掃機能は、メンテナンスの手間を大幅に減らせる重要な機能です。この機能がないと、定期的な手動清掃が必要になり、清掃を怠るとエアコンの効率が落ちたり、カビの発生原因になったりします。

最新の付加価値機能

最新のエアコンには、AIによる温度自動調整や、スマートフォンでの遠隔操作、空気清浄機能など、様々な付加機能が搭載されています。

AIによる温度調整は、使用パターンを学習して最適な運転を行うもので、より省エネで快適な使用が可能になります。スマートフォン連携機能では、外出先からエアコンの操作ができ、帰宅時に快適な室温になるよう調整できます。

空気清浄機能は、花粉やハウスダスト、PM2.5などを除去する機能です。アレルギーをお持ちの方や、空気の質を重視する方にとっては重要な機能となります。

ただし、これらの機能は価格に大きく影響します。本当に必要な機能を見極めることが、賢い選択につながります。

4.取り付け方法と費用

標準工事の詳細

エアコンの取り付けには専門の工事が必要です。標準工事には、室内機・室外機の取り付け、冷媒配管やドレンホースの取り付け、試運転などが含まれます。

標準工事の費用は、一般的に15,000円から25,000円程度です。この金額には、基本的な材料費と工事費が含まれています。ただし、この金額は地域や販売店によって異なることがあります。

特殊工事が必要なケース

以下のような場合は、特殊工事となり追加費用が発生します:

マンションの高層階での工事では、足場の設置が必要になることがあります。また、配管長が標準(通常は5メートルまで)を超える場合も、追加料金が発生します。

既存エアコンの撤去や、新規の配管穴あけが必要な場合も追加費用の対象です。特に、高層階での撤去作業や、コンクリート壁への穴あけ作業は、かなりの追加費用が必要になる場合があります。

5.メーカーとアフターサービス

信頼性の高いメーカー選び

日本の主要メーカーは、長年の実績と技術力があり、製品の信頼性も高いです。大手メーカーでは、全国規模のサービス網を持っており、故障時の対応も迅速です。

各メーカーには得意分野があり、例えば省エネ技術に強みを持つメーカーや、静音性に定評のあるメーカー、空気清浄機能に力を入れているメーカーなど、特徴が異なります。自分のニーズに合わせて選択することが重要です。

充実した保証サービス

メーカーによって保証期間や保証内容が異なります。標準的な保証期間は1年ですが、コンプレッサーなどの主要部品については、5年から10年の長期保証がついているケースもあります。

有償の延長保証に加入することで、より長期の保証を受けられます。延長保証は、通常5年から10年の選択が可能で、修理費用を気にせず使用できる安心感があります。

また、定期的なメンテナンスサービスを提供しているメーカーもあります。これにより、エアコンの性能を長く保ち、故障を未然に防ぐことができます。

まとめ

エアコンは、10年以上使用する可能性がある重要な家電製品です。初期投資はかかりますが、長期的な視点で選ぶことで、快適な生活環境を手に入れられます。また、省エネ性能の高い機種を選ぶことで、電気代の節約にもつながります。

機能面では、基本機能をしっかり押さえた上で、自分のライフスタイルに合った付加機能を選択することが重要です。また、取り付け工事の費用も含めて予算を考える必要があります。

メーカーの選択では、製品の性能だけでなく、アフターサービスの充実度も重要な判断基準となります。保証内容をしっかり確認し、長期的な安心感を得られる製品を選びましょう。

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