エアコンは取り付け場所によって効果が全く違います。
適切な場所に設置することで、エアコンの性能を最大限に引き出し、快適な室内環境を保つことができます。
今回はエアコンのベストな設置場所について、解説をします。
●こんな人に見てほしい記事です
・エアコン購入を検討してる人
・エアコンの設置場所に悩んでる人
エアコン設置の基本的な考え方
エアコンの効果を最大化するためには、冷暖房の空気が効率よく室内全体に行き渡るように設置することが重要です。
大切にすべきポイントは以下の通りです。
天井近くの高い位置に設置
エアコンの室内機は、天井近くの高い位置に設置するのが理想的です。
冷気は重いため、部屋の高い位置から冷気を送り出すことで、自然に部屋全体に広がります。一
方、暖気は軽いため、部屋の高い位置から暖気を送り出すことで、暖かい空気が部屋全体に行き渡ります。
部屋の中央付近に設置
室内機を部屋の中央付近に設置することで、冷暖房の空気が均等に行き渡ります。
特に、壁に取り付ける場合は、部屋の中央寄りの位置に設置するのが効果的です。
こうすることで、冷暖房の効果を最大限に発揮でき、部屋の一部だけが冷えたり暖まったりするのを防ぐことができます。
風の流れを遮らない場所に設置
エアコンの室内機からの風が直接家具や壁に当たると、冷暖房の効果が低下します。
風の流れを遮るものがない場所に設置することで、冷暖房の空気がスムーズに部屋全体に行き渡ります。特に、長いカーテンや大きな家具の近くに設置することは避けるべきです。
エアコンからの風が直接当たらないようにする
エアコンの風が直接体に当たると、健康に悪影響を及ぼすことがあります。
例えば、冷風が直接当たると体が冷えすぎて「冷房病」を引き起こすことがあります。風が直接当たらないように風向きを調整し、必要に応じて風向きを変えましょう
2. 室外機の設置場所
エアコンの室外機の設置場所も、冷暖房の効果を高めるために重要です。室外機が効率よく動作するためには、以下のポイントに注意して設置場所を選びましょう。
通気性の良い場所に設置
室外機は、外部の空気を取り入れて冷暖房の空気を作り出すため、通気性の良い場所に設置することが重要です。
室外機の周りに障害物があると、空気の流れが悪くなり、エアコンの効率が低下します。
特に、壁やフェンス、植栽などの近くには設置せず、室外機の周囲に十分な空間を確保するようにしましょう。
直射日光を避ける
室外機が直射日光にさらされると、内部の温度が上昇し、冷房効率が低下します。
できるだけ直射日光を避ける場所に設置するか、日除けのカバーを取り付けると良いでしょう。ただし、通気性を確保するために、完全に密閉することは避け、風通しの良い日除けを選ぶことが大切です。
雨や雪に直接さらされない場所に設置
室外機が雨や雪に直接さらされると、内部に水が入り込み、故障の原因になることがあります。
屋根の下や庇の下など、雨や雪に直接さらされない場所に設置することで、室外機の寿命を延ばすことができます。
また、室外機の下にコンクリートブロックや台を設置して地面から少し浮かせることで、水が溜まりにくくすることも効果的です。
騒音対策を考慮する
室外機は運転中に騒音を発生することがあります。住宅地では、近隣住民への配慮も必要です。
室外機の騒音が気になる場合は、防音パネルを設置するか、室外機自体を防音性能の高い機種に交換することを検討しましょう。
特に、寝室やリビングルームの窓の近くには設置しないようにし、できるだけ騒音の影響が少ない場所に設置するように心がけましょう。
特殊な設置環境への対応策
エアコンの設置場所選びは、部屋のレイアウトや設置環境によっても影響を受けます。特殊な環境において、どのように対応するかについても理解しておくことが重要です。
吹き抜けや高天井の部屋
吹き抜けや高天井の部屋では、空気の循環が難しくなるため、エアコンの効果が低下しやすくなります。
このような場合は、天井近くにエアコンを設置し、冷暖房の空気が部屋全体に行き渡るようにすることが大切です。
さらに、サーキュレーターや天井ファンを併用することで、空気の循環を助け、冷暖房の効率を高めることができます。
狭い部屋や間仕切りの多い部屋
狭い部屋や間仕切りの多い部屋では、エアコンの風が行き渡りにくく、部屋全体を効率よく冷暖房することが難しくなります。
このような場合は、部屋の中央付近にエアコンを設置し、風の流れを妨げないように工夫することが重要です。
また、扇風機やサーキュレーターを併用して、冷暖房の空気を部屋全体に循環させることで、効率的な冷暖房が可能になります。
窓が多い部屋
窓が多い部屋は、断熱性が低く、外気の影響を受けやすいため、冷暖房の効率が低下しやすいです。
このような部屋では、窓からの直射日光を遮るためにカーテンやブラインドを活用し、エアコンの設置場所を窓から遠ざけるように工夫しましょう。
また、断熱効果のある窓フィルムを貼ることで、外気の影響を減らし、冷暖房の効率を高めることができます。
設置場所における注意点とポイント
エアコンの設置場所を選ぶ際には、いくつかの注意点とポイントを押さえておくことが重要です。
これらのポイントを考慮することで、エアコンの性能を最大限に引き出し、快適な室内環境を実現できます。
配管の取り回し
エアコンの配管は、冷媒や電気配線を通すために必要です。配管の取り回しが長すぎると、冷暖房効率が低下しやすくなります。
そのため、室内機と室外機の距離をできるだけ短くし、配管の取り回しを効率的にすることが重要です。
特に、壁の貫通部分や配管の曲がり角が多いと、冷媒の流れが悪くなるため、設置時には注意が必要です。
電源の位置
エアコンの設置場所と電源の位置を確認し、適切な電源が確保できるように設置することが重要です。
電源が遠すぎる場合、延長コードを使用すると電圧降下や火災のリスクが高まるため、できるだけ電源に近い場所に設置するか、専用の電源工事を行うことを検討しましょう。
メンテナンスのしやすさ
エアコンのフィルター掃除や内部清掃を行いやすい場所に設置することも重要です。特に、フィルターの取り外しや内部の点検がしやすい場所に設置することで、日常的なメンテナンスが楽になり、エアコンの寿命を延ばすことができます。
例えば、天井に近い場所に設置する場合は、掃除用の足場や脚立を使うことができるスペースを確保するようにしましょう。
まとめ
エアコンは設置場所によって、全く効果が違います。
部屋の形や室外機の設置場所などを考慮して、最適な場所にエアコンを設置しましょう。
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